令和3年3月1日(月)にKiroroの金城綾乃さんが来館し、現在当館に企画展示中の「奇跡のピアノ」を題材にした新曲の完成披露を行いました。
金城さんは、昨年1月に沖縄県那覇市で行われた「いのちよ響け『奇跡のピアノ』沖縄コンサート」に観客として訪れた際にピアノに触れ、津波被害から蘇ったピアノをめぐる物語とその音色に感動して、楽曲「奇跡のピアノ」を制作しました。この曲は今年レコーディングが行われ、3月10日にインターネット配信にてリリースされることとなりました。
ピアノの出会いから約1年。当日は、ピアノを修復した調律師の遠藤洋さんが見守る中、新曲「奇跡のピアノ」を弾き語りで披露し、さらにKiroroの代表作である「未来へ」の演奏を行いました。また、震災直後の平成23年3月15日に福島県に生まれ、奇跡のピアノを使用したコンサートに出演経験のある小学4年生 山田貴翔(やまだたかと)君が、金城さんの伴奏でKiroroの「生きてこそ」を歌いました。
ピアノを前にした金城さんは、「初めてこのピアノに触れたとき、音色はやさしいけれど、このピアノが歩んできた道のりを鍵盤の重さに感じました。今日は、鳴っている、届いている、生きていると強く感じました。」と語っていました。