令和3年3月7日(日)13:00から、「おでかけアリオス ヴィルタス・クヮルテット コンサート」が当館で行われました。
いわき芸術文化交流館アリオスでは、会館から離れた場所にお住いの市民にも、生の舞台芸術の魅力を体感していただくために、芸術家と一緒に地域を訪問してパフォーマンスを行う事業「おでかけアリオス」を行っています。
今回、アリオスが開館した平成20(2008)年からアリオスを拠点に活動している、弦楽四重奏団の「ヴィルタス・クヮルテット」が当館で演奏を行いました。
ヴィルタス・クヮルテットは、ヴァイオリン2名、ヴィオラ、チェロの4名の奏者で構成されています。リーダーであるチェロ奏者丸山泰雄氏は、東日本大震災発生後にはいち早く市内各地のボランティア拠点で慰問演奏を行うなど、グループとしても「心の復興」を支援する活動を継続すると同時に、全国への発信を行っています。丸山氏は、演奏間のトークで「10年経つからといって震災のことを忘れることのないよう、これからも音楽で応援していきたい」と語りました。
今回は、震災から10年の節目として、バッハ「G線上のアリア」を献奏するとともに、メンデルスゾーン「弦楽四重奏曲第4番」、「ふるさと」を演奏しました。最後には、当館に展示されている、卒業式のメッセージが残された旧いわき市立豊間中学校の黒板から想いを馳せ、卒業式の定番ソングとなっている「Believe」を演奏しました。